現代人に多い腰のトラブル。その原因として、「腰椎」や「椎間板」の問題が挙げられます。特にデスクワークや長時間の立ち仕事、重い荷物を扱う仕事をしている人は腰に負担がかかりやすく、トラブルを未然に防ぐことが重要です。本記事では、腰椎と椎間板に関する基礎知識や健康を守るための方法を解説します。
腰椎と椎間板とは?
腰椎の役割
腰椎は背骨の下部に位置する5つの骨で構成されています。この骨は上半身を支える柱のような役割を果たしており、日常的な動き(屈伸)において重要です。
椎間板の役割
椎間板は、各腰椎の間にある柔軟なクッションのような構造です。
主な役割は以下の通りです:
- 衝撃を吸収して腰椎を守る。
- 腰椎の間で柔軟な動きを可能にする。
しかし、長時間の座り仕事や加齢により、椎間板に負担がかかると、痛みや椎間板ヘルニアといったトラブルが発生することが多い組織です。
腰椎や椎間板に起こる問題とは?
腰椎に関する主なトラブル
- 腰椎分離症:特に若年層に見られる腰椎の疲労骨折。
- 腰椎変性すべり症:中高年に多く、腰椎が前方に滑り出す状態
- 腰椎圧迫骨折:高齢者の多い骨折、骨粗鬆症が要因
椎間板に関する主なトラブル
- 椎間板ヘルニア:椎間板の中のゼリー状の組織(髄核)が飛び出し、神経を圧迫する状態。
- 椎間板の老化:加齢による水分減少で、椎間板が硬くなり、クッション機能が低下する。
これらのトラブルは、腰痛や下肢のしびれ、筋力低下を引き起こす原因となります。
ただし、椎間板ヘルニア=腰痛ではないので注意
ヘルニアで腰痛がある場合は炎症期のため、もし数ヶ月も痛む場合は他の要因と推測されます。
腰椎と椎間板の健康を守るための予防法
正しい姿勢を保つ
- 座るときは腰を丸めず、背筋を伸ばして座る。
- デスクワークでは椅子の高さや机の位置を調整し、腰に負担がかからないようにする。
- 姿勢を保持するために筋力を維持できるように運動機会を設ける
適度な運動を取り入れる
- ウォーキングやヨガで腰周りの筋肉をほぐし、柔軟性を保つ。
- 腹筋や背筋を鍛えることで、腰椎を安定させる。
体重を管理する
- 体重が増加すると腰椎や椎間板にかかる負担が大きくなるため、健康的な体重を維持することが重要です。
重い荷物の扱いに注意
- 荷物を持ち上げる際は、膝を曲げて持ち上げる動作を心がける。
- 腰だけでなく全身を使って持ち上げるようにする。
- 作業中は腰ベルトを使用し腹圧を高める
腰椎や椎間板のトラブルが疑われたら?
腰痛や足のしびれが続く場合は、早めに整形外科や理学療法士に相談しましょう。
以下のような検査や治療が行われます:
検査方法
- X線やMRIで腰椎や椎間板の状態を確認。
- 必要に応じて神経伝導検査を実施。
治療法
- 保存療法:安静、薬物療法、リハビリ。
- 運動療法:ストレッチや筋力強化の指導。
- 手術療法:症状が進行している場合は、椎間板の除去や固定手術を検討。→ 最終手段
診察では構造的に問題がないか(骨折や神経の通り道が狭くないかなどの確認)を確認し、問題なければ経過観察になることが多いです。
リハビリの指示が出た場合には運動療法を行いますが、腰痛に関しては「腹筋や背筋を鍛えましょう」とワンパターンな治療しかされないことが多いです。どこで、どんな人に診てもらうかは吟味が必要です・・・。
まとめ:腰椎と椎間板の健康を意識して快適な生活を
腰椎と椎間板の健康を守ることは、腰痛の予防や日常生活の快適さにつながります。正しい姿勢や適度な運動を心がけ、負担を軽減することで、腰のトラブルを回避しましょう。
ヘルニアに関しては遺伝的要因もあるので、何が悪かったなど思い詰めないことも大切です。
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