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足首(足関節)骨折のリハビリ

目次

足関節骨折とは

足関節骨折とは足首を構成する骨の一部または複数が折れる外傷を指します

また骨折する箇所によって呼称も変わり

  • 内果骨折
  • 外果骨折
  • 三果骨折

以上の診断名がつく場合があります

1)足首の構成とは

  1. 脛骨
  2. 腓骨
  3. 距骨

上記3つの骨で構成され、靭帯で補強され

骨折に併せ靭帯損傷も確認しながら治療を進める必要があります

2)足首(足関節)の主要な靭帯とは

1.外側靭帯

  • 前距腓靭帯(ATF lig.):最も頻繁に損傷する靭帯です。
  • 踵腓靭帯(CF lig.):損傷頻度は前距腓靭帯に次いで多いです。
  • 後距腓靭帯(PTF lig.):比較的強固で、損傷頻度は低いです。

これらの靭帯は足関節の外側の安定性を保つ重要な役割を果たしています

2.内側靭帯

  • 三角靭帯(deltoid ligament):強固な靭帯で、足関節の内側の安定性を維持します

3.その他の重要な靭帯

  • 脛腓靭帯(syndesmosis):脛骨と腓骨を結合し、足関節の安定性に寄与します

重症な足関節骨折は脛腓靭帯が損傷していることがあり
その場合、2本の骨が不安定なため、脛腓間固定を行い安定させる治療となる
脛腓間固定後は足関節の硬さが残りやすいため術後に関節を動かすことが重要となる。
また、骨折後の出血(腫脹)の管理も予後を左右するので管理を徹底したいところです

3)骨折の治療

重症度(不安定性)で観血的固定術(手術)を行い

医師は足関節の構造を元の形に近い状態へ戻します。

また、外傷による下腿(ふくらはぎ)の腫脹が強い場合は創外固定を行い

腫れが引くのを待ちます

腫れが引くのを待つことは、感染症のリスクを避けるためです。

4)骨折のリハビリテーション

骨折のリハビリテーションは骨折の箇所や折れ方で重症度が変わるため
そのタイプ毎で異なります。
よく、「隣の〇〇さんは同じ足なのに、もう歩く練習してるんだって」なんて声が聞かれますが
実は重症度が異なるため、リハビリの安静度と言われるスケジュールが変わるわけです。
※医師がもう少し分かりやすく説明しといてくれればありがたいのですが💦

また、骨は手術するとすぐにくっつくイメージを持たれている方もいます。
しかし、それは誤解で手や足でも治癒する日数が異なります。

骨が出来始めるまで1ヶ月かかり、硬い骨になるまでは3〜4ヶ月かかると思ってるといいでしょう。
上半身の骨の方が治癒が早いとされますが、これも骨折の仕方で変化します。

まとめ

骨折のリハビリテーションは医師の指示でスケジュールが決定します。
外傷整形外科(怪我に特化した整形外科)は少しニッチな分野ですが、特有の知識や医師との連携が上手くいってないと後遺症を残してしまう傾向になります。
また、重症度や手術方法によっては後遺症は許容しなければいけない部分も出てきます。医師と患者双方のコミュニケーションがしっかりしなければ、「知らなかった・・・。」なんてことも出てきます。些細なことでも聞くようにできると防げますので参考になればと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございます

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